中2林間学校は7月下旬に富士吉田キャンパスにて3泊4日の日程で、2クラスずつ実施されます。林間学校の目的は「互いに尊重しあい、協力し、豊かな人間になること」。1日目は、富士吉田キャンパスに到着し、開校式の後、翌日のオリエンテーリング説明会を実施。そして、班ごとに協働して飯盒炊さんとカレー作りを行います。火を起こすグループと、野菜を切るグループに分かれ、互いに協力して夕食を楽しみます。「ごはんのおこげがおいしかった」「友達と協力して作ったカレーライスは今まで食べた中で一番おいしかった」などの声も聞かれます。2日目は、西湖エリアの樹海付近でのオリエンテーリング。班ごとに作戦を立て、各ポストの番号を取得しながら、タイムを競います。帰寮後は翌日の登山説明会。そして、3日目は林間学校のメインイベントでもある三つ峠登山。朝早く寮を出発すると、三つ峠山頂に登頂、その後も尾根沿いに河口湖畔まで至るコースを半日かけて踏破します。友人同士励まし合いながら、一歩一歩、歩を進めます。帰寮後の最後の夜はキャンプファイヤーと同時にレクリエーションを実施。このときのために各クラスのレク係たちが準備してきたレクリエーションを、キャンプファイヤーを囲みながら楽しみます。4日目は、山梨県富士山科学研究所、環境省自然環境局生物多様性センターの見学を経て、帰京します。

生徒の日誌から

 私にとって林間学校は初めての3泊4日の行事でした。同級生と一緒に3泊以上を過ごすことは今まで経験したことがなく、また運動ずくめの日程だったので、少し不安に思っていましたが、とても楽しく過ごすことができました。
 この行事を通して私はたくさんのことを学びましたが、その中でも心に残っているのは、ともに困難に立ち向かい、助け合う大切さです。
 1日目の飯ごう炊さん。5班と6班で作ったご飯は、不注意のためにうまく炊けませんでした。やり直しも失敗し、時間がないためあきらめて堅いご飯を食べようとしていたとき、他の班の人達が「残っているからどうぞ」と続々とご飯を寄付してくれました。何でもないようにくれたのですが、こちらとしては、どれだけ助かったかしれません。おいしいご飯を食べたのが天国のようでした。
 2日目、3日目の樹海や三つ峠。運動嫌いの私が恐れていたものですが、無事に乗り切ることができました。オリエンテーリングでは、チェックシートがなくなったり、道を間違えることもありましたが、比較的スムーズに進んで好成績を収めました。これは助言をする班員、いつもただし判断をくだす班長のおかげだったと思います。登山も友達と励まし合って楽しく登ることができました。
 この林間学校で楽しく過ごせたのは、友達と協力し助け合えたこと、思いやりがもてたことによると思います。この経験を活かして今度は人とのつきあい方を見直し、より良い人間関係を作っていきたいです。