羽ばたけ撫子たち~卒業生の活躍~ - Messages from Kichijo OGs -

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インタビュー

吉祥で学んでいたときに水中生物の行動追跡に興味を持ち、バイオロギングの研究ができる大学を選んで進学しました。

東京海洋大学大学院研究科応用環境システム学専攻浅井 咲樹さん

近況を教えてください。
浅井咲樹さん(以下、浅井 咲樹 現在、東京海洋大学の大学院で研究をしています。昨年の秋、研究室の先生の紹介で、第60次南極地域観測隊に参加するチャンスを得て、共同研究者の方と共に調査研究をしてきました。今回は、南極の昭和基地沿岸に生息する体長20cmほどの底魚に発信機をつけ、行動追跡の調査を行いました。
現在の研究を行うようになったきっかけを教えてください。
浅井 咲樹 吉祥で学んでいたときに水中生物の行動追跡に興味を持ち、バイオロギングの研究ができる大学を選んで進学しました。大学に入って学びを深める中で、バイオテレメトリーという分野に出会い、バイオロギングとは違う行動追跡の方法に興味を持ちました。現在はバイオテレメトリーの手法を使って、水中生物の行動を追跡する研究をしています。
南極で調査をするという貴重な経験の中で何か感じたことはありますか。
浅井 咲樹 研究室の先生からお話をいただいたときに、すぐ「行かせてください」と返事をしました。「好きな事は何でもやってごらん」と応援してくれた家族にも感謝をしています。 観測隊の中にはいろいろな分野の方がおり、4ヵ月という長い期間のため、必要な作業は皆で分担してやらなければなりません。調査がないときは、私も屋根にのぼって防水加工工事をしました。貴重な経験だったと思います。
これからの夢を聞かせてください。
浅井 咲樹 現在国内では、広い範囲を回遊するカツオに発信機をつけて追跡する研究をしているため、水産に関わる機会が多いです。今後は漁業者の現場の声も聞き、意見を反映できるような地域密着型の仕事をしていきたいと思っています。いずれにせよ、ずっと研究を続けていきたいと思っています。
後輩である吉祥生にメッセージをお願いします。
浅井 咲樹 自分が高校生の時は気づかなかったのですが、今振り返ってみると、大学受験のための勉強も、実はとても大切だったと思います。高校で学ぶことはその後もずっとつながることが多いので、日々の勉強にしっかり取り組んでください。 吉祥の卒業生は皆、自分のやりたいことが定まっています。後輩の皆さんも自分のやりたいことを見つけて、それぞれの夢を叶えていってほしいと思います。

Profile

浅井咲樹さん

東京海洋大学大学院研究科応用環境システム学専攻

経歴

2006年4月
吉祥女子中学校入学
弓道クラブ員として活躍
2012年3月
吉祥女子高等学校卒業
2016年3月
東京海洋大学海洋環境学科卒業
2018年3月
東京海洋大学大学院海洋科学技術研究科海洋システム工学専攻卒業
2018年4月
東京海洋大学大学院海洋科学技術研究科応用環境システム学専攻入学