羽ばたけ撫子たち~卒業生の活躍~ - Messages from Kichijo OGs -

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インタビュー

楽しかった思い出の一方で、自分自身の絵ということに関しては悩みの中にあった時代でした。あの時とことん悩んだからこそ、自分自身の気持ちにより気づき、今があると思います。

挿絵画家三村晴子さん

現在の様子を聞かせてください。
三村晴子さん(以下、三村晴子 主に書籍の装画や挿絵を描く仕事をしています。その他に、広告やステージデザイン、ロゴマークなど、イラストに関わる仕事をしています。2019年に念願だった『世界魔法使画譜』(国書刊行会)を出版しました。最近では吉祥の『GUIDEBOOK2022』のイラストを担当させていただきました。2020年に出産し、育児も奮闘しています。
吉祥時代を振り返って思うことを教えてください。
三村晴子 思い出深いことといえば、やはり文化祭(吉祥祭)です。芸術コース美術科に在籍していたのですが、クラスの仲間たちはみんな個性的で、文化祭(吉祥祭)になると団結して盛り上がるのが面白かったです。高2ではクラスでミュージカル『CATS』を上演し、みんなで力を合わせて一つのものを作りあげることの楽しさを知りました。温かく見守ってくださった担任の先生には感謝しています。 楽しかった思い出の一方で、自分自身の絵ということに関しては悩みの中にあった時代でした。とことん悩んだからこそ、自分自身の気持ちにより気づき、今があると思います。
これからの夢を聞かせてください。
三村晴子 オリジナルのイラストや物語の世界をもっと作っていくことがこれからの夢です。「この物語に、この絵に出会うためだけにでも生まれてきて良かった!」と心打たれた経験があるので、誰かたった1人にでも、そういう風に思ってもらえるようなものを作り出せたら最高だなと思っています。
吉祥生へのメッセージをお願いします。
三村晴子 思い描く分野で自分の能力を発揮できるかというのは「神のみぞ知る」ですから、何事も思い切ってぶつかってみてほしいです。はね返されてどん底の気分を味わうこともあるかもしれませんが、そういうときにこそ深く気づくことがあり、無駄にはならないと思います。地道に続けること、その姿勢を見せていくことが大事なのだと感じています。 そして今のうちに、面白いなと思う人、何か気になるなと思う人とは友だちになっておくことをオススメします。自分にはない価値観、世界観を持っている友だちは、大人になってからも刺激をくれる貴重な存在になります。

コッペル・ルココビッチと書記官の物語(三村晴子ホームページ)

Profile

三村晴子さん

挿絵画家

経歴

2000年4月
吉祥女子高等学校入学
2004年3月
吉祥女子高校卒業卒業
幼少の頃より物語やファンタジーの世界に魅せられ、それらを絵にすることを願うようになる。19世紀のイギリスを中心とした挿絵画家たちのタッチや揺るぎのない技術に、特に憧れ影響を受ける。
●書籍の仕事
著書
『世界魔法使い画譜』(国書刊行会)、『幻想世界の万華鏡ぬりえ マンダラコロリアージュ』(成美堂出版)
装画、挿絵
『世界一美しい遊べる鉱物図鑑』(東京書店)、『マジカルチャプターブックガイド』(経済界)、『ウパーラは眠る』(BL出版)、『渋沢栄一92年の生涯』(国書刊行会)など
●その他の仕事
映像広告『物語をつくろう。』無印良品、ステージデザイン HYDE主宰『HALLOWEEN PARTY 2018』(幕張メッセ)、絵本イラスト『よるのむしのねずかん』眼鏡市場など