学びをはじめ多くの体験を通して成長、多様性を尊重できる人に
校長 赤沼 一弘
吉祥女子中学・高等学校は、2018年度に創立80周年を迎え、記念事業の一環としてカフェテリアやICTルーム、視聴覚室に加え、生徒が互いに学びあえるフリースペース「Study Square」を完備した新校舎(5号館)が竣工しました。また、2019年度にはオーストラリアの Ipswich Girls’ Grammar School と姉妹校、アメリカの Miss Porter’s School とパートナースクールの関係を結び、2020年度には東京学芸大学と国際基督教大学、2021年度には順天堂大学、2024年度からは東京医科大学、東京理科大学と高大連携に関する協定書を締結するなど、生徒が幅広く学ぶ環境を整えています。
「社会に貢献する自立した女性」に求められる資質にはどのようなものがあるでしょうか。さまざまな問題に対して自分の考えを表現できること、他の人の意見に耳を傾け協働しながらより良い結論を導けること、予期しない変化に対応する柔軟性を持つことなどがあげられます。自分の考えを持ち、正しく表現するには、多様な知識を習得し、それらを活用することで教養を深めることが肝要です。また、他の人の意見を理解し、協働できるようになるには人と交流しながら成功や失敗を体験することが役立ちます。
吉祥の授業は基礎を重視し、生徒の知的探究心を喚起し、生徒自らが発展的な内容に主体的に取り組む力を育成します。ホームルームや学年活動では友好を育みながら課題に取り組みます。委員会・部活動はバラエティに富み、学年を超えて交流しながら達成感を得ることができます。吉祥祭(文化祭)や運動会などの学校行事は生徒が企画・運営の中心となり活動します。多くの体験を通して人間的な成長を促し、その中で一人ひとりが個性や価値観を認め、多様性を尊重できるようになります。
みなさんと学校生活をおくる日々を待ち望んでいます。