吉祥祭に向けての校内の準備の様子などを、吉祥祭実行委員会からお知らせします。
【吉祥祭まであと2日】
こんにちは。吉祥祭実行委員会です。今日は終日準備日の1日目でした。展示やゲーム団体が準備を進めていて、校内の廊下が外装で埋まっています。日常の学校の雰囲気はどんどん消えていき、学校中が吉祥祭に向けて活気にあふれています!
また、芸能団体の最終リハーサルが始まりました。これは、直前の2日間で本番と全く同じ形で発表をしてもらい、実行委員会が最終的な審査をするというものです。数日前の進行度チェックの段階から、だいぶ完成度が上がっていて当日が楽しみな団体ばかりです。実行委員会側からの指摘もとても少なくなっています。まだまだ本番に向けて団体は発表に磨きをかけていくと思います。
そして、正門の上についにゲートが組み立てられはじめました。ゲートを制作しているゲート制作委員会は、準備期間まで校内のいくつかの場所で作っていたゲートのパーツを門の上で組立てています。設置の途中ではありますが、色鮮やかで遠くから見てもとても目立っていました。細かいところまで工夫されていて思わず「すごい」と言いたくなるようなゲートです。ご来場の際は必ずゲートをご覧ください!
【ゲート制作委員長にインタビュー】
吉祥祭の正門を飾るゲート制作を担当したのは、有志(希望制)のゲート制作委員会です。ここでゲート制作委員長のインタビューをご紹介します。
Q:ゲート制作委員会とはどのような組織ですか?
ゲート制作委員会は、高2が6人、高1が4人、中3が15人、中2が10人の計35人で活動しています。主な仕事は大きく分けて二つあり、一つは実物のゲートを作成することで、もう一つは実物の1/5の大きさのマケット(模型)を作成することです。マケットは自宅学習期間から7月の夏休みにかけて制作し、8月から実物の制作に入ります。毎年、夏休み中はほぼ毎日登校して活動し、最終的には文化祭直前の終日準備期間までにパーツを作り終えて終日準備の2日間で設置するという流れです。
高2には三役としてリーダー、マネージャー、エンジニアという役職があります。マネージャーはスケジュールを管理し、エンジニアは図面制作やパーツの組み方を考え、リーダーは全体統括を担当しています。和やかな雰囲気の中でお互いに意見を出しやすいようにして、チームとして最大の力を発揮できるように配慮しています。
Q:ゲートのデザインはどのような過程を経て決めていますか?
ゲート制作委員会の高2は、デザインを考案するうえで吉祥祭テーマを校内発表前に知らせていただいています。今年度は文化部リーダー会のテーマ会議に同席させてもらい、テーマについてより深く理解することができました。
まずはテーマから連想できる具体的なモチーフを挙げる「イメージフラッシュ」を委員会全体で行い、案を出すための方針を決定します。その後、イメージフラッシュで得たインスピレーションをもとに高2がそれぞれ案を持ち寄って話し合いをします。新しい試みを行ったことで苦労した点も多々ありましたが、話し合いを何度も重ねてようやく納得のいくデザインになりました。
Q:今年度のテーマ「エンターテインメント」をどのようにとらえてゲートに反映させましたか?
エンターテイメントを「人を楽しませるもの」という意味でとらえ、ゲート全体のコンセプトを「劇場の入り口」としました。緞帳や舞台背景などのモチーフを効果的に配置し、ゲートをくぐった先の吉祥祭自体をまるで1つのエンターテイメントであるかのように見せる、遊び心のあるデザインに仕上げています。
また、「エンターテイメントにおける変化と多様性」ということも意識したポイントの1つです。門柱部分では、受け継がれてきた日本の伝統芸能と海外の影響を受けた新しい文化とを左右で対比させ、「エンターテイメントの伝統と文化」を表現しました。加えて、世界には多種多様なエンターテイメントがあり、それは各国の歴史的背景や文化的特性と強く結びついているという考えのもと、ステージ上に世界の象徴的な建物群を配置しました。
Q:今年度のゲートの注目ポイント、デザインや実物の制作の中でこだわったことや工夫したこと、苦労したことなどを教えてください。
1つ目は、ゲート史上初めて動力を取り入れたという点です。門柱部分の一部がモーターによって回転し、模様が変化するというギミックが施されています。これはエンターテイメントの「人を楽しませる」という特性や、日々進歩しているエンターテイメントに関連する技術の側面を表現しています。使用が現実的な動力がなかなか見つからなかったり、見つかってからも取り付けが大変だったりとさまざまな苦労がありましたが、いろいろな分野の先生方から助言をいただいてモーターを使うことができました。ご協力くださった先生方には本当に感謝しています。
2つ目は、今年度の吉祥祭は80周年という節目の年なので、「吉祥祭の伝統」を感じさせるデザインを随所に取り入れたという点です。ステージの円周部分に歴代ポスターやゲートの写真を映画フィルムのように並べました。また、左右に分かれている緞帳には実は80周年のロゴがプリントされていて、緞帳が閉まるとそれを見ることができます。こだわりの詰まった細部にも注目していただきたいです。
Q:最後に、吉祥祭に興味を持ってホームページをご覧くださっている方々にメッセージをお願いします。
今年度のテーマ「エンターテイメント」はとても自由度が高く楽しく制作することができました。そのような「楽しさ」をご覧くださった方々と共有し、2018年度吉祥祭を一層盛り上げる作品の一つとなれば幸いです。制作委員会が一丸となって精一杯制作しましたので、ぜひ実際にご覧ください!
今年度の吉祥祭は、9月22日(土)、23日(日)の9:00〜16:00に開催されます。皆様のご来校をお待ちしております。