7/16 教養講座(2日目)を実施しました

 

 

 

7月16日(金)に夏の教養講座(2日目)を実施しました。この教養講座は、「学問を知る」「社会を知る」「職業を知る」のテーマのもとあらゆるジャンルの専門家、研究者、企業人の方々などをお招きして実施する希望者対象の講座で、学期末の定期考査終了後の自宅学習期間中に2日間にわたって実施しています。2日目に実施した講座について紹介します。


科学を社会につなぎ宇宙を文化圏に 〜人工流れ星への挑戦〜
講師:株式会社ALE 代表取締役社長/CEO 岡島礼奈先生

人工流れ星の実現を目指す宇宙スタートアップである株式会社ALE。起業当初から現在に至るまでのお話、そして中学生、高校生に伝えたいことというメッセージをいただきました。

「宇宙」といっても決して理系的な要素だけではなく、人々の営みすべてが関係してくるという視点に生徒たちも刺激を受けていました。また起業家としてのご経験から、失敗から学ぶことの大切さ、進むべき道は複数あって寄り道も役立つ、という言葉をいただき、これからの未来を生きる生徒たちに勇気を与えてくれる貴重な時間となりました。


日本語を通して世界を見つめ直す。『お腹を壊した』って変な表現でしょう!?
講師:東京外国語大学大学院 国際学研究院 准教授 萬宮健索先生

日本語を外国語として学んだらどう感じるか? という問いかけから始まり、実は私たちが普段話している日本語がいかに難しい言語なのか知るきっかけとなる話題が盛りだくさんでした。

先生のご専門である南アジアの言語のお話を通して、言語と社会の関係性や人々の文化について考える良い機会となりました。英語以外の外国語を学ぶことは視野を広げることにつながると生徒は実感できたようです。


『職業としての教師』を教育学的に考える
講師:東京学芸大学 教員養成カリキュラム開発研究センター教授 岩田康之先生

東アジアにおける「教師」と西ヨーロッパにおけるteacherの違いは何かを考えることから始まり、主人公の若い女性教師が成長していく様子を描いた小説『二十四の瞳』と『兎の眼』を取り上げながら、戦前・戦後の学校制度、社会的格差や女性教師の社会的地位、学校現場における様々な問題についてわかりやすくお話しくださいました。

講義の最後にはつまずきを抱える子供たちにどのように寄り添えばよいのか、教師に求める一番大切な資質はどのようなものかなど生徒たちと岩田先生の間で質疑応答が行われました。


AIテックワークショップ~テクノロジーを身に付ける
講師:Arrows Institute インストラクター

注目度が高まっているテクノロジーの1つである「自動運転」について講義と体験を通じて、リテラシーを身に付けることを目的とした講座でした。前半は自動運転の実用化の講義と自動運転を構成する画像処理のプロセスの体験、後半はグループに分かれ、自動運転を構成する技術について学習したのち、実際の自動車の1/10サイズのマシンの走行を体験しました。生徒たちはPCやタブレットを利用しながら、テクノロジーを身近に感じつつ、自動運転実用化について考えることができたようです。

 

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