アメリカのパートナースクールMiss Porter’s School主催のグローバル・セミナー・シリーズの第4回目が、5月の土曜日、3週に渡って開催されました。今回は世界中から約70名の女子高校生がオンラインで参加しました。本校からは高校1年生2名、高校2年生2名が挑戦しました。
今回のテーマは、Sharing Our Global Stories: Making the Invisible Visible「自分たちの世界的な問題に関する話を共有する:見えないものを可視化する」でした。1週目はSpeaking主体で、自分のことを相手にわかりやすく話す練習をしました。いくつかのテーマの中から好きなテーマを選び、話を組み立てる、発表は与えられたいくつかの手法の中から選び、ほぼ1対1でランダムに選ばれた世界中から参加している女子高校生と1時間近く対話を行いました。後半は自分の話した相手のことを他者に紹介する活動でした。2週目はListening主体で、世界の様々な問題を解決するために活動している女性たちをパネリストに招き、どのような活動をしているか話を聞きました。そして、自分が一番興味を持った人に質問して答えてもらうというグループ活動でした。最終週は、Doing つまり実践にむけて、少人数のグループに分かれて、自分たちが選んだ世界的な問題に対して何ができるかを考え、SNSアプリを利用して、それを世界に発信する活動を行いました。以下は参加した生徒の感想です。
これまで、国によって異なる文化的背景のため、人の考えや意見は大きく異なると思っていたが、今回のセミナーに参加して少し考えが変わった。確かに生まれた環境によって経験することは変わるかもしれないが、最終的な考えに至るまでの過程には共通するところがあるのだと感じた。特にそれを実感したのは、2週目にパネリストが話していたことだ。出身や職業の異なる5人が休憩時間に、「特に女子生徒がグループを形成しやすいことをどう思うか」という話を始めたのだ。それを聞いて国が違っても同じような環境が作られていることや、同年代の女子が同じような感情を持っていることが分かり、親近感を覚えた。3週目には班に分かれて最終発表に取り組んだが、より新近感を持って、それまで自分が持っていた先入観を捨てて、楽しく発表できた。国が違うから考えや経験も違うはずだという思い込みは必ずしも正しくなく、自分たちと同じところを探していくのも大切で、もっと楽しいことだと思った。(高2生徒)
初めてこのセミナーに参加して貴重な経験ができた。初回は、違う国の人と英語で話すのがとても楽しかった。似たような経験をしていたり、同じ悩みを持っていたりすることがわかって、同じ思いを共有できることの素晴らしさを改めて感じた。2回目は、世界を変えたいと思って行動している、異なる国に住む人たちの話を聞いて、世の中の現状を考えさせられた。そして、そんな考え方があるのかと感銘を受けた。最終回は、自分が懸念している問題を解決するために、行動に移すという内容だった。他のグループの発表で印象に残ったのは、「思い込みで意見を持つ前に、そのことを知ってからにしよう」というものだった。わかりやすく表現していてすごいなと思った。(高1生徒)