Miss Porter’s School 主催の第1回 高校生オンライン国際会議が、5月の土曜日に4回にわたって開催されました。世界中から100人以上の女子高校生たちがWeb上に集まり、COVID-19を取り巻く世界状況について、さまざまな分野の専門家から学び、各国の状況について情報交換・意見交換を行いました。最終的にグループワークでプレゼンテーションを行い、会議の成果を報告しました。
吉祥からは、1年留学を経験した生徒とこれから留学予定の生徒10名が学校代表として参加しました。「ステイ・ホーム」しながらも、世界の同年代の生徒と意見を交わし、専門家のアドバイスを受け、自分たちで未来を変えていくためにできることを考えました。国を超えてのオンラインによる共同作業は得難い経験になったようです。以下は4回の会議を終えての参加生徒の感想です。
毎週土曜日の夜が楽しみでした。特にグループワークが楽しかったです。インドの国際会議で国際的なグループワークには参加したことがありますが、実際に会ったこともない人たちと一から問題をあげて、その解決を導き出し、動画を作るというのは初めてでとてもいい経験になりました。また、顔を合わせての会議もいいかもしれませんが、Zoomでの会議は時間も費用もあまりかからず、メリットの方が多いということに気づきました。私のグループはインド、スペイン、アメリカ、日本から参加している4人で5分間の動画を作りました。私はプレゼンに加え、チームのロゴをデザインしましたので画像をご覧ください。私たちは土曜日だけでなく日曜日もZoomで話し合いました。セミナーは終わってしまいましたが、SNSでは繋がっているので今度どこかで会えたら良いなと思っています。また今回はSlackやZoomなどのテクノロジーを使いました。初めてそれらをツールとして使うことができたのも嬉しかったです。
高2 NEさん(昨年度オーストラリアの姉妹校NEGS留学中に高校生国際会議に参加)
最終週4週目は、グループに分かれてスライドを作りTOP3を決めるという活動だった。私たちの班は教育をテーマにスライドを作ったが、タンザニアの子が言っていたことが印象的だった。遠隔授業をできる家庭とそうでない家庭の格差が広がっているという問題で、その子は「本が一番良い」と言った。本ならWi-Fiなどのネット環境に左右されないため、より多くの人が均等な教育を受けられるというのがその理由だった。また中国から参加した子は、オンライン授業をよりリアルなものに近づけるという観点で、ARやVR技術を使えばもっと実践に近い話し合いが可能になるのではないか、と提案してくれた。
少人数のグループだったため、私も積極的に発言できて話が弾んで楽しかった。スライドを作る時にはチャットで話し合い、一緒に考えながら作業ができてとても貴重な経験になった。1週目の頃はテンポが早くて聞き取るのに精一杯だったが、少しずつ慣れて最後には自分の意見を言えるようになった。自分の考えていることがグループのみんなに伝わり、そこにいろんな人の考えが加わって、アイデアが膨らんでいくのが本当に楽しかった。また機会があればこのような場に参加したいと思う。
高1 YAさん
4週間にわたる会議は毎回とても刺激的だった。日本の教育では、あまりディスカッションに重きが置かれていないが、MPSではみんなが意見や質問をぶつけ合って行う授業が当たり前らしく、違いがありすぎた。しっかり準備をして自分の意見をまとめてから、授業に望むことの大切さを痛感した。英語でのディスカッションは緊張したが、徐々に楽しめるようになった。
後半は4人のグループに分かれて、コロナにおける問題点と解決策を5分の動画にまとめて、グループ同士競い合うhackathonという企画が行われた。動画の制作期間はわずか1週間だったが、どのグループも良い動画を作り上げていて驚いた。
この会議で、世界中の新型コロナウイルス感染の状況やそれぞれの国の高校生たちの意見を知ることができて、とても有意義だった。これを機に様々な社会問題に興味を持ち、自分の意見を英語と日本語で発表できるようにしたいと思った。
高2 NMさん