新型コロナウイルスの感染拡大が続き、遠隔授業期間を延長しました。友達と会うことができず、外出も制限され、やりきれない思いや不安があることと思いますが、一人ひとりの行動が感染の終息につながります。ノーベル医学生理学賞を受賞した京都大学の山中伸弥先生は新型コロナウイルスとの闘いを「短距離走ではなく、１年は続く可能性のある長いマラソン」と表現し、「自分を、周囲の大切な人を、そして社会を守る行動を、自らとろう」と提言なさっています。終息までには長い時間を要すると考えられ、一日一日の積み重ねが大切となります。

4月26日には新型コロナウイルス感染拡大のため、全国高校総合体育大会（インターハイ）の中止が発表されました。その影響を受け、試合の場を奪われた吉祥生も多くいます。練習や準備の時間は莫大なものだったと思います。運動クラブで練習に励む声も校内に響いていました。とても辛く受け入れ難いことと思いますが、目標に向かって努力した日々は大きな財産となると確信しています。

さて、「三密」を避けるということから、テレビ番組でも出演者がリモート出演したり、ニュースではアナウンサーやキャスターが毎日ではなく交互に出演するなど、変化が見られます。美術番組では展覧会に行けなくなっている中、いろいろな工夫がなされています。音楽番組も同様です。また、かつての名作ドラマも再放送されています。優れたドキュメンタリーもあります。外出はできませんが、テレビを通じても、いろいろな文化や芸術に触れることができます。ひとりの時間が多くなる中、普段は忙しくてなかなか見ることがなかったテレビの番組も読書と共に知的好奇心を刺激してくれることと思います。

明日から４日間は遠隔授業はありませんが、これまでと同様、規則正しい生活を送ってください。なお、通常5月下旬に実施している第１回定期考査についてですが、今年度は5月下旬での実施を見送ります。定期考査の時期を含めて、6月以降の予定についてはあらためてお知らせします。また、このことは保護者の方にもお伝え下さい。

吉祥の通学路にある本田東公園には白とピンクのハナミズキが咲き誇り、その向かいの家の藤棚の藤の花は盛りを迎えています。

＊吉祥のホームページの「Kichijo Library 資料検索」内に「青空文庫」へのリンクがあります。ここでは、さまざまな電子図書を読むことができます。