12月14日(火)・15日(水)に冬の教養講座を実施しました。この教養講座は、「学問を知る」「社会を知る」「職業を知る」のテーマのもと、あらゆるジャンルの専門家、研究者、企業人の方々などをお招きして実施する希望者対象の講座で、夏休み前と冬休み前に実施しています。生徒たちは自分の興味ある講座を選択し、今回はのべ200人以上の生徒が参加しました。以下、1日目に実施した講座について紹介します。
*「デザインで未来の社会をつくる」
講師:武蔵野美術大学 造形構想学部 クリエイティブイノベーション学科
教授 岩嵜 博論 先生
未来をつくる方法としてのデザインの役割や、より複雑化する社会課題の解決にデザイン領域から向き合うことについて、具体例を交えてわかりやすくお話しくださいました。デザインというと形をつくる手法というイメージを持ちますが、機会を創出するための方法論としてデザインが注目されているということを知り、生徒たちは視野が広がったようです。“Think Globally, Act Locally”の視点をもちつつ、様々な角度から物事を見る力を養ってほしいという先生からのメッセージが、生徒たちの心に響きました。
*「女子は数学ができない!?~実は気がつきにくい社会の思い込み~」
講師:金沢大学 人間社会研究域 人間科学系
准教授 一方井 佑子先生
「女子は数学ができない」という時代や社会が生み出したイメージに無意識にとらわれており、思い込みにすぎないことを客観的なデータを示しながらお話しくださいました。生徒たちは数学だけに限らず、日常生活の中で無意識の思い込みがないかを考える必要性に気づくことができました。吉祥の卒業生である一方井先生は後輩たちに「イメージに囚われずに、いろいろな学問に触れてほしい」と最後にメッセージを くださいました。