アメリカのパートナー・スクールMiss Porter’s Schoolの呼びかけで、世界中のパートナー・スクールの高校生たち100人が「招集」され、5月2日から4週間にわたり国際会議を開くことになりました。会議のテーマは「COVID-19のパンデミック」。各分野の専門家から医療・衛生・政治・国際関係・先進技術などの情報が提供され、グループごとのディスカッション、最終週にはプレゼンテーションがあります。吉祥からは高1、2年生あわせて10名が参加しています。初回を終えた参加者から次のような感想が寄せられました。
スペインの生徒は、COVID-19のパンデミックによりパソコンなどを使う機会が多くなったことから、テクノロジーが私達の生活にいかに大切かを実感したと語っていた。インドの生徒は、インド政府の対応について話してくれた。インドでは食料が政府から人々に配られているとのこと。ただ、キャンプや避難所で暮らす人々が心配だと話していた。ルワンダ出身でスペインから参加した生徒は、ルワンダは小さい割に人口が多く、医療もテクノロジーもまだ十分ではないため感染拡大が不安だそうだ。
参加者たちの話を聞きながら、その国の発展の度合いや人口などによって問題点が異なることを改めて実感した。感染によって直接的に健康を害する人もいるが、感染対策によって生きるのさえ難しくなっている国もあり、国力が大きく関係していると思った。
(高1 YAさん)
世界各地の人とZoomで会話するのは初めてだったので、とても緊張した。正直、英語が速すぎて会話を聞くのが精一杯で余裕がなかった。日本語のディスカッションだったら意見を言えるはずなのに、英語だとなかなか言えないものだと痛感した。他の国の人はどんどん意見を言っていたので、来週は負けないように、もっと積極的に発言していきたい。新型コロナウイルスについての知識をより深め、自分の意見を言えるようにしたい。今日の90分は終始緊張の連続だったが、次回以降はもっとリラックスしてディスカッションを楽しんでいきたい! がんばるぞ!!
(高2 NMさん)
会議では、様々な分野の専門家たちから新型コロナウイルス についての有益な情報が提供され、それに対して参加生徒が質問し意見交換を行った。なぜ動物から人間に感染が広がったウイルスなのに動物には影響が出ないのかなど、他の生徒の質問を聞いて疑問が湧くことも多かった。その後、小グループに分かれ、自己紹介と各国の情報交換を行った。南アフリカ・インド・スペインなどでそれぞれ暮らしている同年代の話を聞き、他国の現状を知ることができてとても良い経験となった。世界中の様々な国から、100人の高校生が集まってオンライン上で会議に参加するという、貴重で有意義な経験ができることに心から感謝している。
(高2 NEさん)