福祉に関する講演会とボランティア・ディスカッション(中学2年)

 

 

10月30日、自分の生き方を考える進路プログラムの一環として福祉に関する講演会を行いました。講師は鍼灸師の三輪正敬さん。三輪さんは東日本大震災のときに「災害鍼灸マッサージプロジェクト」を立ち上げ、被災者のみならず支援活動に取り組む消防や警察の方などのケアをされました。「仕えるという事」というタイトルで、東日本大震災のほか、関東東北豪雨災害や熊本地震の被災地での活動、そして鍼灸師になった経緯や普段の仕事で大切にされていることなどをお話しいただきました。

11月1日、ロングホームルームの時間にクラスごとにボランティア・ディスカッションを行いました。6~7名のグループに分かれて夏休みに作成したボランティアレポートを発表し合いました。自分の経験や感想をわかりやすく相手に伝えたり、自分と異なる経験をした人の話に耳を傾けたりすることで、ボランティアに関する理解を深める機会になりました。さらに、レポート発表を聞いて参考になったことや共感できたこと、ボランティアで大切だと思うことを各自が付箋紙に書き模造紙に貼って、クラス全体で共有しました。


<生徒の感想から>

【講演会】

・自分の意見を押しつけるのではなく、相手に求められていることを優先するという考え方は、社会に出たときやクラスでの話し合いでも活かすことができると思いました。

・「I can help you.」ではなく、「May I help you?」と考えるのが大切ということが印象に残りました。

・「100の失敗は、100の挑戦」という言葉が印象に残りました。私は失敗することは悪いことだと思い込んで挑戦するのが苦手でしたが、失敗するということも人生で大切なことであると感じました。

・ショックを受けている人に対して、どのように声をかければ良いかわからないときがあります。三輪さんは「触れること」も一つの方法だとおっしゃっていたので、私も相手に寄り添う気持ちを大切にしたいと思いました。

・「自分の思い」だけではだめで、「相手」が何を求めているかを考えることが大切であるとお話しくださいました。夏休みの保育園でのボランティア体験では、自分の思いだけで子どもと接してしまったので、次に活かしたいと思いました。

【ディスカッション】

・グループのみんなのボランティア体験を聞いて、いろいろなボランティアがあることがわかりました。機会があれば他のボランティアもやりたいと思いました。

・図書館や保育園などボランティアの場所は違っても、「相手の立場になって考える」のはどこでも共通するということに気がつきました。

・いろいろなボランティアがあるということは、それだけ多くの人がボランティアを必要としているのだと思います。私も将来、人を助けることができたらうれしいです。

・ボランティアは「○○してあげよう」という気持ちではできない。善意を押しつけないことも大切だと思いました。

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