1月25日、祥美会講演会を吉祥ホールで開催しました。今回は265名の参加があり、大盛況となりました。
本年度は、本校の課外授業を担当されているピアニスト八十嶋洋子さんと、桐朋学園大学名誉教授で音楽学者である西原稔さんをお迎えし、講演会『ショパンの名作で綴る愛と哀しみの生涯〜午後のひととき 西原氏の楽しいお話と八十嶋氏の修行時代、Berlinの想い出を重ねて〜』を開催しました。
ショパンの紹介から始まり、彼が愛した母国ポーランドの舞踊音楽であるマズルカ作品6-1を皮切りに、八十嶋さんのピアノリサイタルがスタートしました。演奏の合間には、西原さんがショパンの歴史や楽曲について解説を加えながら、「革命」「夜想曲」「幻想即興曲」、さらにはベートーヴェンの「ピアノソナタ第14番〈月光〉作品27-2」など、全13曲が披露されました。
アンコールでは、理事長・萩原茂先生の創作詩にのせてショパンのワルツを演奏するというサプライズもありました。さらに、今回のリサイタルでは、ショパンの重要な継承者であるロシアの作曲家バラキレフの「ノクターン第3番」や、フランスの作曲家サン=サーンスの「ラス・パルマスの鐘」といった、普段あまり聴く機会のない作品も演奏されました。
ショパンの楽曲は、一音一音に誤魔化しがきかず、完璧さが求められるからこそ魅力的です。また、西原さんからは、ショパンコンクールが多くの音楽家を惹きつける理由や、ショパンの叶わぬ恋についての興味深いお話も伺いました。
リサイタル後には、八十嶋さんのドイツ留学時代のエピソードや、西原さんの時間の上手な使い方についてのお話があり、来場者からのさまざまな質問にもお答えいただきました。八十嶋さんと西原さんの息の合った楽しいトークに引き込まれ、保護者の皆様も終始和やかな雰囲気で楽しんでいました。
(高校役員K)