祥美会文学散歩を開催しました

  

11月9日(土)及び30日(土)の午後、萩原茂理事長とともに文学にまつわる場所をめぐる「第13回文学散歩」を開催しました。今年も秋空の下、”晴れ男”萩原先生に導かれ、文豪ゆかりの地を訪ねて日暮里・谷中・千駄木・根津界隈を散策しました。

正午に日暮里駅の太田道灌騎馬像前に集合し、鉄道のビュースポットとして有名な下御隠殿橋を渡って通り沿いのお寺をたどり、初音小路や幸田露伴住居跡を経由して、最初の目的地である朝倉彫塑館へ。日本近代彫塑界の最高峰である朝倉文夫の住居兼アトリエで、大きな小村寿太郎像に圧倒され、愛らしい猫のブロンズ像に癒されつつ、趣向を凝らした庭園も鑑賞しました。

次は、夕やけだんだんを抜けて谷中銀座で食べ歩きを楽しみ、須藤公園の池ではカワセミと遭遇に驚きつつ、団子坂を登って森鴎外記念館へ。特別展を楽しむ人、近くにある青鞜社発祥の地に足を伸ばす人、カフェで休憩する人、思い思いに過ごしました。かつてこの地にあった森鴎外旧居は、遠く海を眺められたことから観潮楼と言われたそうですが、薮下通りに出ると白蛇坂を眼下にビルの隙間からスカイツリーを眺望できました。

その後は、千駄木ふれあいの杜で手付かずの自然を体験し、階段を登って猫の家(夏目漱石旧居跡)を尋ね、最終目的地の根津神社に到着。境内に残る文豪ゆかりの腰掛石や水飲み場を見学し、時間が許すまで境内を散策しました。また、解散後も、オプションツアーとしてとしてお化け階段や偉人坂をご案内いただきました。

日暮里駅から根津駅まで4時間半、萩原先生の脱線多めで軽妙な解説に知的好奇心が刺激され、保護者同士でおしゃべりを楽しみ、食欲も満たし、健脚にもなる(歩数計のカウントは1万2千超)など、幾通りもの効果効用がありました。帰宅後は、作者の生い立ちや当時の生活について思いを巡らせた上で小説を読むと違った楽しみ方ができるかもしれないと思い、「猫の家」で執筆された書棚の「吾輩は猫である」に手を伸ばしたのでした。

行程:日暮里駅→太田道灌騎馬像・山吹の里伝説→下御隠殿橋→本行寺→経王寺→延命院→初音小路→幸田露伴住居跡→朝倉彫塑館→夕やけだんだん→岡倉天心記念公園→谷中銀座→講談社発祥の地→須藤公園→団子坂→森鴎外記念館→千駄木ふれあいの杜→猫の家(夏目漱石旧居跡)→根津神社→根津遊郭跡→お化け階段→異人坂→根津駅

<中学役員K>

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