6月12日、高校3年生の進路行事である「文化人講演会」を実施しました。
羽生祥子先生をお招きし、「”性別ガチャ”から解放されて、人生を広げよう!」と題して講演をいただきました。京都大学で理系と文系の2つの学士を取得した後、渡仏。その後のいろいろな働きを経験された後、日経BP社で様々な雑誌の創刊に携わり、現在は政府の委員会やメディア編集長、株式会社社長などを務められています。多様性が叫ばれている時代の働き方、暮らし方についての講演を通して、生徒たちは大いに刺激を受けた様子でした。講演後は、たくさんの質問があり、羽生先生は一つひとつ丁寧に応えてくださいました。
【生徒の感想より】
本当に興味深い講演でした。性別格差は今まで学校で習ってはきたものの、実感することは少なかったのですが、様々なデータを見て説明を聞いて、危機感を覚えました。今回の話を聞いて、男女の家庭内での役割について母と話した時のことを思い出しました。私たちの世代は男女平等について深く考え始めた時代に教育を受けていますが、母の世代は「女性は結婚するのが当たり前でそこがひとつの大きなゴールだ」と言われたそうです。世代が上の人たちは自分とは違う教育を受けて違う考えを持っているのだから、初めから当たり前が同じはずがないのだと思いました。常識は変わっていくので、私自身も固定概念に縛られないように気をつけたいと思います。
今後私たちが性別に振り回されず生きていくためには、このような人たちと男女平等についてどれだけ一緒に考えていけるかだと思いました。羽生さんがおっしゃっていた「男女平等を話すと男性から嫌われると思っているかもしれませんが、きちんとデータを示して利益があるものだと思ったことに対しては迎え入れてくれるものです。」という言葉が強く印象に残っています。社会に出たら、女性であることを理由に萎縮するのはやめようと思いました。