6月15日、高校3年生の進路行事である「文化人講演会」を実施しました。
ジャーナリストの浜田敬子氏を講師にお招きし、『一歩踏み出せば、自分も社会も変わる!』と題しての講演です。中学生のときに記者の仕事に興味を抱いてから、朝日新聞社で『朝日新聞』や『AERA』の編集部に在籍していた頃までの経験を中心に、「自分の内なる壁を超える」ことの重要性をお話ししてくださいました。
講演の後には生徒からの質問が相次ぎ、大いに刺激を受けた様子でした。
[生徒の感想より]
私にとっては、今回の浜田先生の講演会が「権利は享受するものではなく行使するもの」という言葉の意義を考え直すきっかけになりました。その言葉を初めて知った時は、誰にでも与えられるものが権利であるならば、その権利を行使しなければ無駄にしているのも同然だという意味に解釈していましたが、「自分だけが達成しうる目標のために一歩踏み出すことで得た経験が、次なる挑戦への度胸と、目標達成のための行動に対する責任感とを生む」という、実際に一歩を踏み出して活躍されている浜田先生の言葉を聞いて、権利についての自分の考えがストンとまとまった気がしました。私は、権利について、元々与えられた受動的なものではなく、自分の意思で行動を起こしたその瞬間に生じる、初めて自分が権利を行使する意思のある者だということを示す決意表明のようなものではないかと考えました。また、その決意表明は実現のため自分への義務を課すものとも、周囲に決起を促すものともなりうるのだと感じました。そうした各々の決意の一歩の連鎖が社会を動かす原動力となっているという事実を支えに、これからも自らに対する期待と、真剣さを忘れない個人でいたいと思いました。