6月2日(日)、東京工業大学でキャンパスライフを体験するためのイベント「一日東工大生」が開催され、高校1~3年生の希望者が参加しました。午前、ランチタイム、午後と、それぞれ工夫が凝らされたプログラムを体験しました。
午前は、生命理工学院教授の近藤科江先生による講義で「からだの中を光で診る~医療の未来」というテーマでお話いただきました。女性研究者としてこれまでどのように考え行動してきたかなどにも触れていただき、生徒たちは興味深く聞き入っていました。
ランチタイムは、本校の卒業生で東工大生の篠原さんと堀内さんを囲んで、学校の話題や大学でどういった生活をしているかなど、さまざまなことを話しながら楽しいひと時を過ごしました。
午後は、工学院長の岩附信行先生による「飛び出せ工学君!振動を使って走る移動機械を創る!」というテーマの講義と実習でした。岩附先生は、工学とは文明に貢献する学問で人類を幸福にする技術であると熱く語ってくださいました。ゼンマイで振動する小さなユニットに4本の針金の脚を付ける実習では、生徒たちは何度も試作品を走らせて、試行錯誤を重ねていました。最後にレースが行われ、高2の藤井さんが準決勝に、高1の中齊さんが決勝まで進みました。
近い将来、自分が吉祥の後輩たちを迎え入れる側になりたいという声も聞かれました。
【中齊さんのコメント】
「1日東工大生」での体験は得難いものでした。進路選択を控えた今の私にとって、とても刺激的で考えることの多い1日になりました。
特に興味深かったのは、近藤科江教授の講義に出てきた「いかに自分への期待を超えるものを作るか」というお話です。女だからと差別され大きな仕事を任せてもらえなかったとしても、与えられた仕事を人一倍こなして自分から進んで私だってこんなにできるんです!と示していけるように頑張りたいと感じました。
振動を使って走る移動機械を作る実習では、決勝大会まで進むことができました。他校の生徒と競争することで、自分の学校だけではなく、日本全国の人と競い合いながら勉強しているんだと改めて気づかされました。
また、吉祥出身で東工大に通われている先輩のお話を伺って、高1の今、何をすべきか進路選択に向けて視野を広げることができました。今のうちにたくさん悩んで、しっかりと自分の意志で進路を選択したいと思います。