自然科学への探究心を養い,実験実習から科学的思考力を育む

教科の方針

身近な自然現象に興味を持ち、知識・観察力を活用して、ものごとを科学的に思考できる人間の育成を目指しています。そのため中学から実験・実習を数多く取り入れ、「実体験」から得る情報をもとに思考を発展させ、「得られた結果から科学的に優れた考察を展開できる能力」が身につくよう指導しています。また、実験後のレポート作成を通して、主体的に考察する力を身につけていきます。

進歩の著しい自然科学の分野で重要かつ基礎的な知識を、より効率的に深く学習するため、中学・高校の内容を整理・統合し、中学では必要に応じて高校の内容を取り入れ、中2・中3では高校教科書「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」の内容を扱います。高1までに理科の基本を一通り学習した後、高2以降は各自の進路目標の達成に向けてより発展的な学習につなげていきます。実験の内容もより専門的になり、大学入試問題を解く力に加え自然科学を探究する姿勢を養っていきます。

使用教科書

中1・中2 『未来へひろがるサイエンス1~3』(啓林館)
中3・高1 『物理基礎』(数研出版)
『化学基礎』(啓林館)
『生物基礎』(東京書籍)

使用副教材

中1・中2 『中学の理科 第1分野 物理・化学』(教育開発出版社)
『中学の理科 第2分野 生物・地学』(教育開発出版社)
『グラフィック理科資料集』(新学社)
中3・高1 『ニューステージ新生物図表』(浜島書店)
『リードα生物基礎』(数研出版)
『物理基礎独自作成テキスト』
『標準セミナー化学基礎』(第一学習社)

中学1年生理科実験項目リスト

中学1年では、1年間で次のような実験を行います。1学期は2時間連続の授業中に行いますので、1回の実験で教科書の2回分の内容を含むものもあります。また、必要に応じて演示実験を行います。(カリキュラムは変更の可能性があります)

1学期
◇1分野
①密度の測定・測定器具の使い方
②二酸化炭素・酸素の性質
③ナフタレンの温度変化
④水溶液の種類の決定・再結晶
⑤いろいろな物質の性質を調べる
◇2分野
①双眼実体顕微鏡の使用法
②花のつくりの観察(ナデシコ)
③果実の観察(イチゴ・エンドウ)
④光学顕微鏡の使用法
2学期
◇1分野
⑥スチールウールの燃焼
⑦物質の燃焼
⑧鉄と硫黄の化合
⑨炭酸水素ナトリウムの熱分解
⑩水の電気分解
⑪質量保存の法則
⑫定比例の法則
⑬分子模型を作って化学反応式を理解しよう
◇2分野
⑤震央の位置と震源の深さの作図
⑥等高線と山の形
⑦火山灰・火成岩の観察
⑧火成岩薄片標本の顕微鏡観察
3学期
◇1分野
⑭水圧
◇2分野
⑨光の反射と屈折
⑩凸レンズによる像のでき方
⑪イカの解剖
⑫オシロスコープによる音の波形の観察

中学1年から高校1年までの授業内容

学年 理 科
中学1年 1分野 2時間 2分野 2時間
中学1年 化学分野・物理分野の基本的な内容を学習する。ガ スバーナーや各種実験器具の使い方など実験の基本操作を習得すると共に、実験レポート・グラフ・表の書き方などの基礎力を養成する。
◇ 物質の調べ方
◇ 気体の性質
◇ 物質の状態変化
◇ 水溶液の性質
◇ 化学変化
◇ 化学の諸法則
◇ 原子・分子
◇ いろいろな力
◇ 力のつりあい
◇ 水 圧
生物分野・地学分野・物理分野の基本的な内容を学習する。顕微鏡の取り扱い方や観察スケッチを通じて、実験操作と実験レポート作成の基礎力を養成する。
◇ 植物の特徴と分類
◇ 動物の特徴と分類
◇ 火 山
◇ 地 震
◇ 地層と岩石
◇ 音と光
中学2年 1分野 2時間 2分野 2時間
中学2年 化学分野・物理分野ともに、基本的な内容を学習しつつ、実社会と化学との関連性をふまえて発展的に学習する。実験では、結果を基にした考察を展開する能力を育成する。
◇ 電気分解
◇ 原子・分子・イオン
◇ 酸とアルカリ
◇ 化学式と化学反応式
◇ 電流と磁界
◇ 電流の性質
◇ 科学と人間生活
◇ 仕事とエネルギー
生物分野・地学分野を学習する。天気図の作成、天体のモデル実験や動物の形態観察のレポートを通じて、実験操作の能力を高めるとともにより深い思考力を養成する。
◇ 天気とその変化
◇ 水蒸気の変化と雲
◇ 天気図
◇ 地球・月
◇ 太陽系と宇宙
◇ 植物のからだのつくりとはたらき
◇ 動物の行動のしくみ
◇ 動物のからだのつくりとはたらき
中学3年 1分野 2時間 生物基礎 2時間
中学3年 化学分野では中2で学習した基本事項を復習しつつ、高校「化学基礎」の内容を本格的に学習する。物理分野では高校「物理基礎」の内容を取り入れながら力学分野について基本的な考え方を身につけ、それを応用する能力を育成する。
◇ 物質の分類・元素
◇ 物質の三態
◇ 物質の構成
◇ 物質と化学結合
◇ 力のつりあい(1次元・2次元)
◇ 力の合成と分解
◇ 運動の法則
◇ 運動方程式
高校「生物基礎」の内容を学習する。生物の基本単位である細胞の構造や遺伝子、遺伝のしくみ、生物の体内環境の維持について学ぶとともに、詳細なレポートを作成し、実験結果を基にした考察を展開する能力を高める。
◇ 生物の多様性と細胞
◇ 生命活動とエネルギー
◇ 遺伝子とその働き
◇ 遺伝の規則性
◇ 遺伝とその働き
高校1年 物理基礎 2時間 化学基礎 2時間 生物基礎 2時間
高校1年 エネルギーの概念を身につけ、計算を行えるようにする。また、波動や熱について現象の本質を理解し、計算を行えるようにする。
◇ 運動の法則・運動方程式
◇ 仕事とエネルギー
◇ 力学的エネルギーの保存
◇ 波動・音波
◇ 熱とエネルギー
物質量(mol)の考え方を導入し、化学変化の量的関係について理解を深める。また、酸・塩基の定義、pHや中和反応の量的関係、酸化還元反応について学習する。
◇ 物質量と化学変化の量的関係
◇ 酸と塩基
◇ 酸化還元反応
生物の体内環境の維持について、観察などを通して探究すると共に、そのしくみについて理解する。また、生物の多様性と生態系について理解し、その保全の重要性を学ぶ。
◇ 生物の体内環境の維持
◇ 生物の多様性と生態系