国語力-読解力、思考力、表現力-を身につけるために

教科の方針

私たちは、「日本語」を通して他者とのコミュニケーションを図っています。「国語」という教科では、この「日本語」で書かれた文章を読み味わいながら、語句の意味を的確に理解し、適切に表現する能力を身につけることを第一の目標としています。「国語力」は、全教科の根幹となります。中1から高1までの4年間に、教科書のみならずさまざまな作品に触れることによって、より深い読解力、思考力、表現力を身につけていきます。「国語」は、近代以降に書かれた文章を読む「現代文」と先人の残した文学の集積を学ぶ「古典」に分かれます。

「現代文」については、検定教科書の他に本校オリジナルテキストの『吉祥読本』やプリント教材を使用します。中3からは高等学校の検定教科書を用います。難度の高い優れた文章を読むことで、読解力や思考力をさらに伸ばせるようにしています。また、一方的に教わるだけでなく自ら探究する姿勢を身につけるために、図書館での資料収集やグループ学習の機会を設け、読書を奨励しています。

「古典」については、中1から百人一首をはじめ「古文」「漢文」を積極的に取り入れ、音読を重視しながら現代につながる日本文化の礎を自然に感じることができるように配慮しています。中1では『吉祥読本』、中2以降は『ニューエイジ古典基礎1』を副教材として使い、中3では適宜高校生向けの教科書である『言語文化』を教材として用い、現在まで価値が認められてきた優れた文章を読むことで、読解力や思考力をさらに伸ばせるようにしています。「現代文」の授業同様、中3からは高等学校の検定教科書を用います。

高1では、将来いずれの方面に進むにしても必要な内容を総合的に学びます。高2からは、それぞれの進路に応じた授業を展開します。高3では、問題演習を多く取り入れ、大学入試に対応できる力を養います。 また、新聞記事や各種評論文にも目を向けて幅広く知識を蓄え、小論文にも対応できる力を身につけられるよう工夫をしています。

使用教科書

中1~中3 『国語』(光村図書)
『現代の書写』(三省堂)

使用副教材

中1 『問題中心の新文法ノート』(浜島書店)
『原色小倉百人一首』(文英堂)
中1~中3 『吉祥読本』(吉祥女子中学・高等学校)
『国語活用資料集』(新学社)
『書いてマスター常用漢字』(文英堂)
中2~中3 『新しい古典文法』(桐原書店)
『古典文法クリアノート』(尚文出版)
『ニューエイジ漢文基礎1』(第一学習社)
中3 『漢文必携』(桐原書店)『現代の国語』『言語文化』(筑摩書房)

中学1年から高校1年までの授業内容

学年 国  語
中学1年 現代文 3時間 古典 2時間
中学1年 多くの作品を読み、読解力や表現力を養う。
◇ 詩、随筆、説明文、小説(ヘルマン・ヘッセ、 芥川龍之介、安岡章太郎など)を読む。
◇ 漢字テストを実施し、基本的な常用漢字を身につける。
◇ 百人一首や「竹取物語」「宇治拾遺物語」、 故事成語などを学習する。
◇ 和歌の技巧や初歩的な文語文法を学ぶ。
◇ 漢文訓読の基礎を知る。
◇ 口語文法を学ぶ。
中学2年 現代文 3時間 古典 3時間
中学2年 作品を多様な視点から読み、読解力や思考力を深める。
◇ 太宰治、井伏鱒二、葉山嘉樹、芦原義信などの著作を読む。
◇ 漢字テストを実施し、徐々に難度の高い常用漢字を身に つけ、語彙を増やす。
◇ 「平家物語」「徒然草」「枕草子」「漢詩」など を学習する。
◇ 文語文法(用言の活用)を学ぶ。
◇ 漢文訓読について学ぶ。。
中学3年 現代文 3時間 古典 2時間
中学3年 高校の学習に向けたより高度な内容を学習し、論理的思考力を育み、表現力を養う。
◇ 井上ひさし、魯迅、山崎正和、養老孟司、岩井克人などの著作を読む。
◇ 漢字テストを実施し、常用漢字を確実に身につける。
◇ 「十訓抄」「おくのほそ道」「伊勢物語」「土佐日記」「論語」「史記」などを学習する。
◇ 文語文法(助動詞)を学ぶ。
◇ 漢文訓読に習熟する。
学年 国 語 総 合
高校1年 現代文 2時間 古典 3時間
高校1年 より難度の高い内容を学習し、読解力、思考力、表現力を高める。
◇ 実社会における国語の諸活動に必要な資質、能力を養うための論理的文章を中心に読み、自己の考えを論述する。
◇ 漢字テストを実施し、常用漢字を確実に身につけ、語彙を増やす。
◇ 古典を主として上代から近現代に受け継がれてきた我が国の言語文化への理解を深める教材を読む。
◇ 文語文法(助詞・敬語)を学ぶ。
◇ 漢文の句法に習熟する。